技術

NanoSuit技術は、生体適合性高分子の水溶液を生物の個体や組織、細胞などの表面に塗布することで、ごく薄い被膜を形成し、対象物からの水分の蒸発を抑制する技術です。

これにより真空下の電子顕微鏡観察においても、生物の個体や組織、細胞などの水分を保持し、元々の形状を維持したまま観察することができます。

NanoSuitは細胞が真空中でも水分を失わないように宇宙服を着せているようなイメージです。

(電子顕微鏡観察におけるNanoSuitの水分保持効果)

ボウフラの電子顕微鏡写真です。
ボウフラの電子顕微鏡写真です。
何も処理せずに観察すると真空下でボウフラは乾燥してしまって潰れてしまいますが、NanoSuit法(下段)では形状が保持されます。一番右の画像で表面に薄くNanoSuitの被膜が形成されていることが分かります。
パンジーの花弁の電子顕微鏡写真です。
パンジーの花弁の電子顕微鏡写真です。
従来法(下段左側)では乾燥してしまっていますが、NanoSuit法(下段右側)では微細な突起構造が維持されています。
NanoSuitの概要と開発者である針山からのご挨拶です。